東京都港区

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今回は皆さんご存知の増上寺です。東京タワーと増上寺の風景は、昭和の東京を代表する壮観な風景ですね。

広重の絵に描かれているのは五重塔です。台徳院(二代将軍徳川秀忠)の供養塔が描かれています。残念ながら1920年空襲で焼失。広大な敷地の中、徳川将軍家の多くの霊廟も焼失しています。 

私の絵は、戦災を免れ今も残る二王門(7代将軍家継の霊廟)と、背後に東京タワーとプリンスホテルを描きました。貴重な東京の財産と私の昭和の思い出が詰まった2つ場所に想いを込めました。

先日増上寺を描くにあたり増上寺宝物館を訪ねました。広重の絵に描かれている五重塔の10分の1の模型が平成26年にロンドンから寄贈され、徳川家康没後400年にあたる平成27年に公開となりました。

明治43年に日英博覧会が開催されたとき、東京市の展示物として出品されたそうです。

とても精巧に作られた作品に感銘を受けしました。入口には現在106歳で創作を続ける篠田桃紅さんの四季を描いた巨大な壁画も観る事が出来ます。

チケットを購入するとモノクロ写真の当時の霊廟の貴重な絵葉書も頂けます。是非一度観る価値があると思います。

残暑が続く夏の終わり、八重のムクゲが優しく二王門を見守っていました。

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