東京都江東区 F4サイズ(33.3×24.2)
「花で綴る東京の風景」のシリーズですが、今回は松の木と光の花をお届けします
小名木川とは、家康が下総国行徳の塩をまっすぐ江戸に運び入れるために作られた運河です。江戸時代には「小奈木川」と書きました。
広重の「名所江戸百景」に描かれているこの場所には丹波綾部藩九鬼家の屋敷から伸びる立派な古木が描かれています。
今はこの木はありませんが、この場所に小名木川橋が架けられ、橋の中央にはこの絵のレリーフがあります。
先日ここに植えられた若松の成長を見に行こうと足を運びました。ちょうど夕暮れ時で、成長した若松がすぐに目に入りました。
その横にある松のデザインの高欄に灯りがともり、川に映る星明かりと相まってとても美しい光景が広がっていました。しばらく佇んでスケッチしました。
小名木川沿いの遊歩道の照明や看板もとても江戸の風情があります。
芭蕉がこの場所を訪れた時に詠んだ句があります。
「川上とこの川しもや月の友」
今もこの様な気分になります。江戸情緒を感じる橋や街並みを作って下さった地域の皆様への感謝の想いも込めて制作しました。