今回は、都立大学駅にほど近い「ちもと」さんです。仕事で何回も近くを通っていましたが、店構えがとてもシンプルで、こだわりのお蕎麦屋さんか、和食のお店かと思っていました。
「東京のおいしい和菓子」と言う本を開くと、「八雲もち」と言う和菓子の写真が大きく載っていて、是非とも味わってみようと、のれんをくぐりました。
「八雲もち」とロングセラーの人気の和菓子「草団子」を買って帰りました。竹の皮に包まれた八雲もちは程よい甘さでとても上品な味わいでした。食感が箱根の「湯もち」と言う和菓子に似ているなぁ、と思ったら、元々東京にあった本店から、軽井沢、箱根、都立大学にのれん分けしてそれぞれの特徴あるお店を開いたそうです。どちらもその店のこだわりが感じられ、長年愛される理由が分かります。
お店の事を調べていると、このお店の和菓子をこよなく愛していた女優さんがいました。昭和の名女優「沢村貞子」さんです。凛とした女優魂を感じる演技が思い出されます。
食事は1日2食で、仕事の合間に「ちもと」の和菓子を食べていたそうです。また、エッセイに寒椿が好きで、自身の女優の姿に重ね合わせている文面があり、イメージを膨らませ描いてみました。
一軒の和菓子屋さんから、素敵な物語を知る事が出来ました。これもきっと長年愛される理由なのですね。もう1つ買って帰った「草団子」も絶品でした。素材のこだわりが感じられ、長年人気の理由が分かりました。今回も和菓子と美味しいお茶でほっこりと、心豊かなひとときを過ごす事が出来ました(*^_^*)