6月15日(金)雨模様の一日、九段下の千秋文庫に「模写絵と茶道」を見に行きました。、桜の名所千鳥ヶ淵の緑も雨に打たれ輝いています。

程なくすると千秋文庫に到着です。

水墨画が数多くありましたが、模写絵とはいえ墨の息吹が感じられ見応えのあるものばかりでした。

特に雪舟残る模写絵は、模写の域を越え、やはり雪舟の絵になっていました。

2階へ上がると、歌川広重の「名所江戸百景」の平成初摺り復刻版、春、夏の景16点が出展されていました。どの作品も解説を読みながら初摺りならではの色の美しさを観る事が出来ました。特に藍色の深い色調に魅了されました。いつまでも観ていたくなるものばかりでした。

家に帰りすぐに「今とむかし廣重江戸百景帖」という画集を開いて、改めてこの本の印刷の美しさを感じ、初摺りのこだわりにも触れることが出来ました。印象に残った作品をこの本より抜粋します。

「佃しま住吉の祭」松の下に神輿の賑わいが描かれています。初夏の空の色の移り変わりが、とても美しく印象に残りました。

「四ツ木通 用水引ふね」農業用水として使われていた曳舟川は今はないそうです。川の曲線と藍の深い色に魅せられました。

「赤坂桐畑」空の藍色の深さとぼかしの美しさ。木や緑の色合いも背景とマッチして素敵な色合いでした。大人の街赤坂もこんな風景だったのですね。

他にも初摺りでしか見られない色合いやぼかしに魅了されました。 また、今の風景と照らし合わせると更に楽しみさが広がります。

ゆっくりと広重の浮世絵を鑑賞したい方は是非訪ねてみて下さい。(*^^*)

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