1月21日(日) 上野の東京都美術館に知人の書道展を見に行った帰り、夕方5時をすぎ、上野公園の「うえの華灯籠 浮世絵行灯」を楽しみました。すっかり上野の冬の風物詩として定着してきました。主に歌川広重の「名所江戸百景」の浮世絵です。江戸東京巡りをお楽しみ下さい。
何年か前に「広重名所江戸百景を全てまわる」ツアーに1年半かけて参加しました。資料があるので、少しコメントもさせて頂きます。
「上野山内のまつ」こちらの松は、現在清水観音堂に復元されています。
こちらのライトアップされたところにあります。
「浅草金龍山」今の浅草浅草寺です。大提灯の文字は「雷門」ではなく、「志ん橋」と書いてあったそうです。新橋の屋根屋職人さんたちが奉納したそうです。
「小奈木川五本松」 江東区猿江です。関東の製塩の中心地だったそうです。家康が、千葉の行徳から江戸に塩をまっすぐに江戸に運ぶために作った沿海運河です。橋にこの絵のレリーフがあります。
「隅田川 水神の森 眞崎」隅田川神社と向こう岸には眞崎稲荷を望んでいます。かなたにはつくばの峰が描かれています。おおらか気持ちになる素敵な構図です。
「鎧の渡し 小網町」今の茅場町あたりでしょうか。「鎧橋」今でもあるそうです。とても風情があります。
「亀戸梅屋敷」ゴッホも模写したことで有名な絵です。灯りに照らされて、背景の夕日の色が照り映え、白梅がよりきれいに見えます。
「四ツ谷内藤新宿」薪や野菜を積んだ馬だそうです。とても大胆な構図ですね。
「京橋 竹がし」今は橋はありませんが、擬宝珠を抱く橋は格調の高い橋の印だそうです。江戸のメインストリートでは日本橋と京橋だけだったそうです。
「赤坂桐畑雨中夕けい」背景の水墨画の様な表現が美しく見入ってしまいました。今の赤坂見附の交差点付近だそうです。二代目の広重の作品です。
すっかり浮世絵に魅了されていると、賑やかな上野の街が見えてきました。これで行灯は終わりです。またゆっくり広重の描いた場所を訪ねてみたくなりました。
おまけ情報です。上野公園のイルミネーションは、桜色です。冬の桜が楽しめます。
上野は昼も夜も、四季折々文化の香り豊かに楽しめる街です。変わらぬ上野も変わり行く上野もまたいいですね(*^_^*)