5月3日久しぶりに歌舞伎座に行きました。「團菊祭五月大歌舞伎」です。初代坂東楽善さん、九代目坂東彦三郎さん、三代目坂東亀蔵さん、襲名披露りです。4歳の坂東亀三郎さんも初舞台。華やかな舞台に胸が高鳴ります。

公演は夜の部でしたので、お昼はホテルニューオータニの「なだ万」で和食膳を頂きました。季節のお料理が少しずつ入り堪能しました。

食後は素敵なお庭を散策です。爽やかな風が吹いて新緑も眩しく、心地良かったです。

池の鯉も幸せそう‥。

そして、東銀座へ。歌舞伎座に到着です。

今日は初日。お客様の熱気が感じられます。

最初の演目「壽曽我対面」の劇中襲名披露が行われました。4歳の坂東亀三郎さんもしっかりと演じ、挨拶もきちんと出来て場を和ませてくれました。

幕間では鏑木清方の上品な美人画に魅了されました。館内には昭和の日本画家の名品が展示され、楽しみの一つです。

続いての演目「伽羅先代萩」は伊達家の騒動を背景にした時代もの。素人ながら、様々な人間模様を細やかに演じる役者さんの姿や江戸時代から続く様式美の美しさに本当に日本の伝統芸能の素晴らしさを感じました。

僭越ながら、今月号の月刊「武道」と言う雑誌で私が挿絵を担当する「武道の可能性を探る」のコーナーでは、「ナンバ歩き」がテーマで、歌舞伎の「勧進帳」の「飛び六方」のシーンを描かせて頂きました。こちらがその挿絵です。

そんな事もあり、最後の演目「四変化 弥生の花浅草祭」では、尾上松緑さんと坂東亀蔵さんの舞いの姿に魅せられました。

型を習得し、鍛え抜かれた人にしか出来ない抜ける様な美しさに心が澄み渡る様な気持ちになりました。

私も日本画の伝統を大切にもっともっと自分を磨いていかなければ‥。GWの一日。心豊かになる至福の時間を本当にありがとうございました。これからも歌舞伎を応援していきます(^_^)