春の爽やかな風を感じる一日。新緑の上野公園をゆっくり散策し、奇想の画家「雪村」展を観に行きました。このポスターの「呂洞賓図」(りょうどうひんず)を以前から図録で見ていて、雪村と言う人物がとても気になっていました。

上野公園で八重桜やたくさんのシャガの花と出会い、 春を満喫しました。

上野動物園の近くのでポストはパンダなんですね。可愛いので写真を撮りました。

風格ある門構えの藝大に到着です。入口に大きな雪村展のポスターがありインパクトがありました。

雪村は、戦国時代に武士の家に生まれながら、出家して画僧となりました。茨城に生まれ、福島や神奈川をに移り住み活躍しました。その生涯はまだ謎に包まれているそうです。

念願叶い、この絵と対面し、改めて雪村の凄さを実感しました。生き生きとした太い線に対し、上部の龍はとても細い芯の通った線で描かれています。一体どんな筆で描いているのだろう?と思ってしまいます。さらに背景の湧き出る様な空気感の薄墨の表現も本当に素晴らしく雪村芸術を堪能しました。

もつ1点気に入った作品があります。「竹林七賢酔舞図」と言う作品です。タイトルの通り「竹林の下で、7人の賢人がお酒を飲んで楽しそうにしている絵」なのですが、一番手前の人物が下の絵の雪村の自画像に似ていると解説があり、確かに良く似ていました。一人一人の人物の表現が生き生きとした線で描かれ、何とも楽しそうな様子が伺われました。

美術館の外では、谷中の古民家カフェで有名なカヤバ珈琲が頂けます。今の季節、藝大の緑を眺めながら一服するのも気持ちいいですね(^_^)

春の爽やかな空気の中、長年会いたかった雪村の水墨画と対面し、至福の時が流れました。

 

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