作品サイズ F4(33.3×24.2)

東京都江東区にある亀戸天神の藤です。毎年藤まつりが行われ、大勢の人で賑わいます。今年は藤の花も寂しがっていたでしょう。歌川広重の「名所江戸百景」にも描かれた東京の名所です。

2013年、2020年の東京オリンピックの開催が決まったとき、まず当時87歳の母と「一緒にマラソンの応援に行こう!!」と笑顔で話し、母の生きる希望となりました。

その時母に「私も広重みたいに東京の風景を描いて東京五輪の時に発表したいな。」と話すと「いいわね!すぐに始めるといいわよ。」と嬉しそうに話してくれた事を思い出しました。

そんな母も四年前に他界。今日本が東京がこの様な状況になり、東京五輪も延期に。自粛が続く中、あの日の想いがふつふつと蘇ってきました。今こそ母との約束を果たさなくては・・。

そしてまずは「名所江戸百景」の作られた頃の時代背景を調べてみる事にしました。

このシリーズが発表されたのは安政3年(1856年)です。前年の安政2年(1855年)に安政江戸大地震が起こり、その前年には安政南海地震も起きています。広重と制作者たちは江戸の復興を願い、江戸や日本を元気に、という思いで作られたものだったのです。

そして、安政5年広重はこのシリーズの完成を見ることなく、当時日本に蔓延したコレラに感染して62歳で生涯を閉じます。今の日本の状況を考えるととても心に染みるものがありますね。

僭越ながら、私も広重の気持ちに寄り添い、過去のスケッチ帳から自分の生まれ育った東京の美しい景色を本画にしてご紹介していきます。

「いつか平穏な日々が戻ります様に・・」そんな想いを込めて。  皆さんに見て頂ける事が何よりの励みになります。「花で綴る東京の風景」の初まりです。私の心の目に写った美しい東京、コメントと共にどうぞお楽しみに・・。

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